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下弦の月に消えた女

著者、瞬那浩人は関西大学大学院修士課程を修了後、セイコーエプソン株式会社に入社。多くの製品を企画・開発してきた。会社員時代に初めて執筆した小説が、小説現代・長編新人賞の一次選考を通過したこともあり、定年退職後は小説家に転身する。
デビュー作「下弦の月に消えた女」は一匹狼の探偵が前代未聞の犯罪に挑むミステリーである。
アイデンティティをテーマにした小説は、過去に多くの作家によって書かれてきた。その中にはベストセラーと言える小説さえあるが、多くはファンタジーであった。本作は本格ミステリーとして、過去の作品とは一線を画す小説に仕上げられている。

愛情が生んだ異常な犯罪、複雑に絡み合う謎の行方は

フィリップ・マーロウに憧れながらも、大きな差があることも自覚している探偵、竜崎隼はある青年から恋人、優子の失踪調査を依頼される。
最初は単純な人捜しと思われたが、竜崎は優子の過去と謎の行動に戸惑いを覚える。
そして、クラブ・ホステス時代の優子の客だった富豪社長を怪しいと睨む。
美貌の社長夫人は難病を患い、ある病院の特別室に長期入院していたが、優子の失踪と同時期に退院していた。
依頼人の記憶喪失、病院の特別室に絡む多くの謎、連続ストーカー殺人。
事件は複雑に絡み合い、ついに探偵までも襲撃される。
不屈の探偵、竜崎隼が辿り着くのは、犯罪の裏に隠された悲しい真実、そして、希望。
真の「消えた女」は誰だったのか?

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発行:セルバ出版  販売:三省堂書店/創英社

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