一日で悟りを開く方法
~「自分はいない」がわかると世界がわかる
───悟り隊・隊長 内山直
アーリーリタイアした時の三つの目標/私はこうして禅道場の門を叩いた/初の禅合宿は緊張の連続/食事では「たくあん」に注意/這這の体ながらも禅合宿を完遂/老師との一対一の面談に臨む/老師にとって「無我」は当然の理であった!/悟り体験(?)から入門へ/そもそも悟りとは?/悟りへの近道――本来の自分って何だろう?/スピード開悟で考えたこと/家族や友人にも悟ってほしい、と思ったものの……/科学的知見の利用で現代人にも悟りを/参考文献
第2章 科学が明かした「無我」という真実
私たちの行動に自由意志はない/バッティングで、さらに明らかに/私たちの思考にも自由意志はない/脳のゆらぎが行動や思考を決める/見た映画で行動が決まる/性的刺激で移り変わる支配モジュール/あるのは多数のモジュールだけ/脳の障害でわかった作話癖/脳は問われると作話する/辻褄さえ合えば何でもあり/自分は偉いという錯覚/自我の役割は「印象操作」/どこまでが自分の体?/体は分子の淀みにすぎない/どうやら、あなたはいません/無我の理解を妨げる認知バイアス/人間観察で気づく、自由意志の欠如/参考文献
第3章 ただ一度の瞑想で悟りを開く
瞑想前のチェックポイント/坐禅、椅子禅、立禅、そして寝禅/姿勢以外の注意点について/瞑想はうまくいかなくて当たり前/瞑想でみえてくる四つの正体/やはり、あなたはいません/瞑想がうまくいったと感じている人へ
第4章 集中、気づき、無執着で始まる悟後の修行
雑念を断ち、本来の清らかな心を保つ/悟後の修行は手間いらず/一つひとつの行動に集中してみる/単純作業ほど重要/瞑想的に食べる/瞑想的に歩く/動中の工夫は坐禅に勝る/気づきを入れるということ/存在しない自我に執着しない/相手の非礼も、自分の肉体も幻想と心得る/貪欲・怒り・迷いの三毒を手放す/集中、気づき、無執着で生活はこう変わる!/参考文献
第5章 不満足な人生からの脱却
業――心の習慣があなたをつくる/ネガティブな感情の癖を正そう!/八正道は幸せの道/アファメーションでちょっと近道/あらゆるものは苦って、本当?/苦しみの原因は煩悩にある/なぜ人間は一切皆苦な存在なのか 快楽のトレッドミル――そこにゴールはない/悟り隊式仏教講座、これにて終了/参考文献
第6章 悟後の修行と坐禅瞑想
仏教がインド全土に広まった理由/大乗仏教の誕生と悟りの変遷/とりあえずは動中の工夫で/瞑想の多大なるメリット/悟って初めて、瞑想はうまくいく/しっかり瞑想修行をしたい人のために/瞑想を愛する著名人たち/参考文献