ブックライター編集者

髙塲実乃(たかば・みの)

1962年大分県生まれ。中学より8年間、日本初の女性新聞記者として知られる羽仁もと子が、英国のボーディングスクールをイメージして創設した東京・東久留米市の自由学園で学ぶ。「生活すべてが学びである」という創設者の薫陶を受け、83年自由学園女子最高学部卒業。

90年KKベストセラーズ入社。単行本、写真集、新書、文庫などの編集に携わる。入社3年目で企画した雑学本、『いまさらこんなこと他人(ひと)には聞けない事典』(日本の常識研究会/編著)はシリーズ6巻、文庫化、コンビニでの「軽装版」と広がりを見せ、大ヒットシリーズとなる。シリーズ累計売上は100万部以上。また、マガジンハウスの雑誌「ダ・ヴィンチ」で腰巻大賞を受賞。

男性色の強かった当時のベストセラーズで、料理関連本や女性ものジャンルの本の立ち上げを行う。イタリア料理「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合務シェフ、日本料理「賛否両論」の笠原将弘氏、イラストレーターの杉浦さやか氏、料理研究家の堀井和子氏の本などを手がけ、いずれも大きく版を重ねる。

2000年書籍編集部編集長、2002年執行役員兼任の書籍編集部部長に。新しい柱として人気モデルやタレントのライフスタイルエッセイを考案。『チコ・バイブル』(黒田知永子著)、『カッコいい女!』(夏木マリ著)、『うのはUNO』(神田うの著)、『わたし色のパリ』(中村江里子著)等を刊行、人気シリーズとなる。

並行して書店でのサイン会の際に、テレビの囲み取材や著者によるくじ引き大会、フリーマーケットを開催するなどの新しい試みも行い、話題を呼ぶ。

ベスト新書では、『ビジネス勝負脳』(林成之著)6万部や『日本人として大切にしたい品格の躾』(川島優著・天皇陛下の恩師・元学習院大学初等科長(校長)、ワニ文庫では「コツのコツ」シリーズなどを立ち上げ担当する。

2011年株式会社晋遊舎に転職。おもに精神世界系の書籍や晋遊舎新書『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』(笠井奈津子)、『中学生が感動したブッダの言葉』(芝中学・高等学校副校長遠藤弘佳/芝中学・高等学校教諭・大正大学講師小林良信著)などを刊行する。

2014年に独立。以来、単行本やムックの企画立案、編集、執筆を行う。独立から現在まで携わるライフスタイルムック「セゾン・ド・エリコ」(中村江里子/扶桑社)では、ムック自体の企画立案やディレクションも手がけている。2022年には、ムックから派生したオンラインショップがオープンとなる。

単発のものでは、『日めくりお金のお稽古』(心屋仁之助/扶桑社)や『第七感 運命を変える不思議な力』(さだじぃ。/晋遊舎)3刷など、自己啓発や精神世界系の本に携わることも多い。

執筆では、比較的最近のものに『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』(弓・シャロー/扶桑社)、『パリのおうち時間』(中村江里子/扶桑社)があり、ともに5刷りを重ねる。

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