前経営陣逮捕で世間を騒がしているAOKIホールディングスのライバル、青山商事の概要に迫ってみた!

青山商事の設立は1964年。郊外立地の紳士服専門店「洋服の青山」1号店のオープンは1974年である。1980年前後にチェーン展開を開始したAOKIHDの先輩、といっていいだろう。

青山商事もAOKIHDと同じように、多角化を推進していることはいうまでもない。100円ショップ「ダイソー」、外食「焼肉きんぐ」「ゆず庵」、リユース品ショップ「セカンドストリート」、フィットネス「エニタイムフィットネス」の店舗を運営している。いずれも、フランチャイズ加盟による展開である。企業買収で靴修理・鍵複製の「ミスターミニット」、雑貨・インテリアを扱う「WTW」も運営する。「ミスターミニット」は豪州・ニュージーランドなど、海外でもサービスを提供している。

「洋服の青山」や「ザ・スーツカンパニー」などビジネスウェアを販売している国内店舗は768店舗。上海でも22店舗を展開している。「ミスターミニット」は国内外619店舗。100円ショップは111店舗である。 「セカンドストリート」は16店舗、「焼肉きんぐ」は39店舗だ。

グループ全体で1605店舗を運営し、売上高は1659億円をマーク。営業利益は21億円で、売上高営業利益率1.3%だった。運営店舗と売上高はAOKIHDを上回るが、営業利益と売上高営業利益率はAOKIHDを下回った。青山商事のビジネスウェア事業売上高は1132億円。グループ全体売上高の69%を占める。紳士服などスーツの売上依存率が、AOKIHDよりおよそ10ポイント高い。

スーツやシャツ類の仕入原価率は34%。コロナ禍による販売不振の影響が深刻だった21年3月期の在庫が通年に比べて多かったため、仕入原価率が下がったようだ。20年3月期は46%だった。年間のスーツ販売は121.5万着。平均単価は2万6767円である。

ビジネスウェア事業768店舗の概要を見ておこう。AOKIHDと同じように店舗運営スタッフは、従業員数がパートを上回っている。1店舗平均の土地資産は3800万円。AOKIHDの1400万円を大幅に上回る。グループ全体の土地資産は、青山商事もAOKIHDも300億円台でさほど差がないが、青山商事はほとんどがビジネスウェア事業の店舗で所有。AOKIHDは本社所有が多いためだ(数値はいずれも、22年3月期)。

■ビジネスウェア事業768店舗の概要(22年3月期)
1店舗1日平均売上高40.3万円
1店舗1日平均仕入高13.2万円
1店舗1日平均営業利益2400円
1店舗平均資産価値7000万円
(うち土地資産) (3800万円)
1店舗平均従業員数3.2人
1店舗平均パート数2.7人

(鎌田正文)

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