専門商社の従業員年収ランキング

専門商社は、メーカーと小売業、メーカーとメーカーなどの橋渡し役を担当する。裏方役として目立つ存在ではないが、食品商社の存在がなければ、コンビニやスーパーなどの店頭に商品が並ぶことはない。メーカーにとっては、自社に代わって販売ルートの拡大や物流を担う専門商社は欠かせない存在である。

実際、日本経済や産業の概要を手っ取り早く早く把握しようと思ったら、半導体、電子部品、化学品、鉄鋼、製紙、日用雑貨、医薬品、食料などの専門商社の動きに注目するのもひとつの方法だ。

専門商社で働く従業員の平均年収を確認しておこう。
20年度のトップは、独立系の半導体商社、マクニカ・富士エレHD(3132)である。1600万円台で2位以下に大差をつけた。同社はマクニカと富士エレクトロニクスが2015年に統合して誕生した。売上規模は5000億円台である。半導体世界大手のインテルやインフィニオンテクノロジーなど代理店契約を締結し、スマホなど電子機器メーカーに納入するのがビジネスモデルだ。

2位は三菱電機(6503)やルネサスエレクトロニクス(6723)などの製品を扱う電子材料・半導体商社の東海エレクトロニクス(8071)。自動車部品世界大手のアイシン(7259)が得意先だ。

3位は西本WismettacHD(9260)。海外店舗向けの食材を取り扱ったり、青果輸入など手がける食品商社である。

ランク4位、5位は自動車塗料原料など化学品の長瀬産業(8012)とゴム・化学品の三洋貿易(3176)。6位は石油製品やLPガスの伊藤忠エネクス(8133)、7位はLPガスの岩谷産業(8088)である。

8位はアルミや銅などの製品や材料を輸出入している非鉄の専門商社、アルコニックス(3036)だ。

「ヒートテック」などユニクロと素材を共同開発している東レ(3402)の子会社で、繊維商社の蝶理(8014)が9位。10位は化学品や液晶関連部材、医薬品原料などを取り扱う稲畑産業(8098)だった。

2兆~3兆円台と、専門商社として売上高がトップ水準のメディパルHD(7459)、アルフレッサHD(2784)、スズケン(9987)など、医薬品商社は600万~700万円台。総合商社の三菱商事(8058)や伊藤忠商事(8001)の子会社である三菱食品(7451)や伊藤忠食品(2692)は600万円台である。78社平均は19年度700万円から20年度は698万円と微減での推移だったが、上場企業の平均(約650万円)を上回る水準である。平均年齢や平均勤続年数は、終身雇用を示す数値である。21年度の動向が気になるところだ。

専門商社の従業員年収ランキングトップ20
社名19年度平均給与20年度平均給与従業員数平均年齢平均勤続年
1マクニカ・富士エレHD1020.61633.72548.620.7
2東海エレクトロニクス1149.31179167044.317.6
3西本WismettacHD843.51015.441 43.14.4
4長瀬産業   1004.3971.587542.314.8
5三洋貿易 996.3943.723440.29.9
6伊藤忠エネクス914.8916.858040.913.5
7岩谷産業917.3895.9130639.315.5
8アルコニックス91786717043.711.5
9蝶理831.9866.634039.613.9
10稲畑産業857.1850.653640.113.7
11岡谷鋼機854.3844.569138.312.8
12OUG HD850.4842.22551.621.2
13ラクト・ジャパン831.8838.311435.67.1
14日鉄物産833.1817.3184043.114
15西華産業799805.131841.616.8
16東京産業755.8799.729443.314.5
17阪和興業807.2798.3153238.213.1
18キヤノンマーケティング830.6793.9490848.324.8
19日本紙パルプ商事779.2781.570542.518.8
20加賀電子750.4781.555642.815.4
(順位は20年度ベース)

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