不動産会社の年収は?
1000万円超も当たり前!従業員平均年収が高い不動産各社をピックアップした!
従業員の年収(平均年間給与)を見てみよう。前期ベースでトップはヒューリック、2位は地主(3252)である。両社は上場企業約3800社での中でもトップ10に入る年収水準だ。地主の旧社名は日本商業開発。「土地を買う。土地を貸す。貸している土地を売る」というように、建物を所有せずに土地だけに投資するのがビジネスモデルだ。3位の霞ヶ関キャピタル、それにLeTech、ロードスターキャピタルの「5期前」は、株式上場前の数値である。株式上場後、右肩上がりで従業員の平均年収が上昇している。
取得した土地を物流施設やホテル用などに再生、付加価値を高めて投資家に売却する「不動産コンサルタント業」の霞ヶ関キャピタルは1300万円を突破した。LeTech(旧リーガル不動産)とロードスターキャピタルも取得した不動産を再生、付加価値を高めて売却する不動産ビジネスを中心に展開。大手では手を出しにくい案件を手がける専門性が求められることもあって、年収が高く設定されているのだろう。
三井不動産や三菱地所に続く不動産賃貸のランドビジネス(8944)、マンション開発のプロパスト(3236)も少数精鋭の企業体だ。業界内では「営業ノルマがない」と囁かれている三井不動産、それに三菱地所、東急不動産HD、野村不動産HDなどが1000万円を超す。平均額算出の対象人数が圧倒的に多いためだろう。住友不動産(8830)は600万円台での推移だ。
主要空港の格納庫などの賃貸ビジネスが中心の空港施設(8864)は700万円前後。東京・羽田空港ターミナルの大家である日本空港ビルデング(9706)は600万円台である。
■主要不動産会社の従業員年収推移
企業名 | 5期前 | 4期前 | 3期前 | 2期前 | 前期 |
---|---|---|---|---|---|
ヒューリック | 1530.6 | 1636 | 1760.9 | 1708.1 | 1803.2 |
地主 | 980.5 | 1368.5 | 1501.1 | 1921 | 1558.9 |
霞ヶ関キャピタル | 887.2 | 874.3 | 891.8 | 998.3 | 1311.7 |
三井不動産 | 1141.6 | 1112.5 | 1263.4 | 1273.4 | 1273.7 |
三菱地所 | 1190.4 | 1229 | 1247.6 | 1273.5 | 1267.5 |
ランドビジネス | 1035 | 1101.7 | 1099.7 | 1172.8 | 1158.2 |
プロパスト | 858.4 | 916.8 | 859.3 | 1055.2 | 1117.1 |
東急不動産HD | 1178.2 | 1194.5 | 1113.7 | 1137.2 | 1071 |
平和不動産 | 923.2 | 955.8 | 979 | 992.6 | 1012.6 |
野村不動産HD | 951.8 | 1013.6 | 1022.3 | 946.2 | 1011.6 |